この記事で解決できるお悩み
こんにちは、ショウジです。
このような悩みを解決できる記事を書きました!
ステーキングはイーサリアムを語るうえでたびたび話題に上がります。
ただ「なんだか難しそうだな……」と感じていて、最初の一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はイーサリアムのステーキングには、単に「預けて増やす」だけではなく、イーサリアムにとって重要な役割があるんです。
ということで、今回はイーサリアムのステーキングについて解説していきます。
この記事の前半では、ステーキングの「仕組み」や「具体的なやり方」を、記事の後半では「メリット・デメリット」についてお伝えしますね。
この記事を読み終えることで、イーサリアムのステーキングの「特徴」や「仕組み」だけでなく、「初心者の方に最適な始め方」まで理解できますよ。

イーサリアムのステーキングとは?

イーサリアムのステーキングとは、「ETH(イーサ)を預けてネットワークに参加することで、報酬を受け取れる仕組み」です。
たとえば、私たちが銀行に預金すると、決められた利率に応じて金利がもらえますよね。
同じようにイーサリアムでは「ETHを預けて報酬をもらえる仕組み」があるんです。
例として、図で表現すると以下のようになります。

このように、イーサリアムのネットワークに参加する行為がステーキングです。
イーサリアムのステーキングの利回りはどれくらい?
では、実際にイーサリアムのステーキングの利回りはどれくらいなのでしょうか?
2026年4月時点では、イーサリアムのステーキングの利回りは3%前後で推移しています。
銀行預金の金利と比較すると、比較的利回りが高いことが特徴です。
ちなみに、2026年時点の大手銀行の普通預金金利は年0.30%前後です。
実際に「Beaconcha.in」では、現在のステーキングの平均利回りを確認できます。

イーサリアムでは、銀行などの特定の管理者が存在しないため、このような利回りを実現しているんです。
ステーキングが重要な3つの理由
ここからは、イーサリアムに「ステーキングが必要な理由」を3つお伝えしていきます。
この章を読み進めると、ステーキングがイーサリアムにとってどれだけ重要なのかわかりますよ。
取り上げる点は、次のとおりです。
では、解説していきますね。
ネットワークの安全性を維持する

ステーキングは、イーサリアムのネットワークの安全性を維持するために必要な仕組みとなっています。
イーサリアムには特定の管理者が存在しないため、ETHを預けたユーザ同士でネットワークを支えているんです。
この仕組みは「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」と呼ばれ、以下のように処理が行われます。

また、PoSには「預けた通貨の量が多いほど、セキュリティが高くなる」特徴があり、イーサリアムの安全性にも貢献しているんですね。
このような流れで、ステーキングはイーサリアムを守るための重要な存在になっています。
「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
イーサリアムのPoSとは?仕組みやPoWとの違いを徹底解説!
報酬とペナルティで参加者を正しく動かす

また、ステーキングには報酬とペナルティで参加者を正しく動かす仕組みがつくられています。
詳しく説明すると、イーサリアム上のブロックの取引を検証・承認すると、ネットワーク維持に貢献した見返りとして報酬を受け取れるんです。
その一方で、この承認作業をサボったり、不正をするとペナルティを受ける可能性があります。
単純にETHを預けるだけで報酬をもらえるなら、誰も働かなくなりますよね。
こうした仕組みにより、イーサリアムは自律的に動くようになっているんですね。
少ないエネルギーで持続的に運営する

ステーキングにより、イーサリアムは少ないエネルギーで運用できるようになります。
イーサリアムは多くの取引を処理するため、環境負荷の少ない処理方法が必要なんです。
実際に「Etherscan」のチャートでは、2026年時点で一日の取引数が250万件を超えており、その後も取引件数が急増しているのがわかります。

暗号資産の中にはブロックの承認作業に「大量の計算」を行うものもあり、市場の発展に従って環境への影響が懸念されていました。
その点、ステーキングは通貨を預けるだけで済むため、PoWと比較して消費電力が少ない特徴もあるんです。
「Ethereum公式サイト」では、PoS移行によりエネルギー使用量が約99.95%削減されると説明されています。
このような理由から、ステーキングはイーサリアムが持続的に運用するために重要な存在なんですね。
イーサリアムのステーキングの仕組み
次に、イーサリアムのステーキングの仕組みについてお伝えします。
報酬を受け取るまでにどのような仕組みがつくられているのか、具体的に見ていきましょう。
解説する内容は、以下のとおり。

ETHを預ける
まずステーキングを始めるには、ETHを預ける必要があります。
単独でETHを預けてブロックの承認作業に参加する場合、32ETHが必要です。
2026年4月時点で換算すると、約1100万円にもなります。
保有しているETHが少なくてもステーキングする方法も存在するので、後の章で解説しますね。
ETHを預けたユーザーは「ステーカー」と呼ばれ、ネットワークの維持に貢献できるようになるんです。
こうしてETHを預けることで、ネットワークの承認作業に参加できるんですね。
「バリデータ」がブロックを承認する
次にイーサリアムのブロックを「バリデータ」が検証・承認します。
ここでは「ステーカー」の中からランダムで選ばれた「バリデータ」と呼ばれる人たちで作業を行うんです。
詳しく解説すると、「バリデータ」には2つの役割があります。

「提案者」は「複数の検証者」へ取引が格納されたブロックを承認するかどうか提案します。
そして「複数の検証者」による多数決でブロックが承認されると、新しいブロックが生成される仕組みです。
実際に承認作業の流れを表現すると、以下のようになります。

このような仕組みでブロックの承認作業は行われるんです。
報酬を受け取る
ブロックの承認作業を行った「バリデータ」には、ネットワークの安全性を支えた見返りとしてETHが分配されます。
正しくブロックを提案したり、他のバリデータが提案したブロックを検証したりすることで報酬が発生するんです。
ステーキングの報酬は、大きく分けると以下の2種類があります。
それぞれの違いを簡単にまとめると、以下のとおりです。
| コンセンサスレイヤー (CL)報酬 | 実行レイヤー (EL)報酬 | |
|---|---|---|
| 意味: | ブロックの 検証・承認への報酬 | 取引処理に 関する報酬 |
| 主な原資: | 新規発行された ETH | 優先手数料 など |
| 特徴: | 比較的 安定しやすい | ネットワーク状況で 変動しやすい |
コンセンサスレイヤー(CL)報酬
コンセンサスレイヤー(CL)報酬は、「ブロックの検証・承認を行うことで得られる報酬」です。
CL報酬は、主に「新規発行されたETH」によって支払われます。
バリデータが正しくネットワークに参加し、ブロックの提案や検証を行うことで、継続的に得られる報酬です。
そのため、CL報酬はステーキング報酬のなかでも、比較的安定しやすい部分といえます。
このように、イーサリアムの安全性を支える作業に対して支払われるのがCL報酬です。
実行レイヤー(EL)報酬
実行レイヤー(EL)報酬は、主に「ガス代の優先手数料(Priority Fee)」から得られる報酬です。
イーサリアム上では、ユーザーが送金やNFTの売買などを行う際に「ガス代」と呼ばれる手数料を支払います。

上記のように、ガス代には大きく分けて「基本手数料」と「優先手数料」があり、このうち優先手数料がバリデータの報酬に割り当てられます。
そのため、EL報酬はネットワークの利用状況によって変動しやすいのが特徴です。
たとえば、イーサリアム上の取引が増えてネットワークが混雑すると、優先手数料が高くなり、バリデータが受け取る報酬も増えやすくなります。
こんな感じで、ネットワークの利用状況によって増減するのがEL報酬です。
難しい用語が続いたので簡単に整理すると……
・CL報酬=会社の基本給
・EL報酬=会社のボーナス
このように理解しておけば大丈夫ですよ。
ガス代について興味がある方は、こちらの記事もおすすめです。
イーサリアムのガス代の仕組みとは?高騰の理由や節約方法を解説!
ペナルティも存在する
ステーキングでは、ユーザーの利用状況によってはペナルティを課す場合もあります。
具体例として「スラッシング」と呼ばれる仕組みについて解説しますね。
「スラッシング」とは、不正行為や重大なミスを行ったユーザーに対して保有するETHの一部を没収するペナルティのことです。

たとえば、イーサリアムのネットワークを攻撃しようとする場合、攻撃者も大量のETHを預けなくてはなりません。
しかし、不正が発覚するとそのETHが没収されてしまうため、攻撃には大きなリスクが伴います。
したがって、不正を働くよりも真面目に取引したほうが合理的な仕組みを実現しているんです。
ステーキングとレンディングの違い
ステーキングはレンディングと比較されることがよくあります。
ここからは、ステーキングとレンディングの違いを見ていきましょう。
お互いの違いを理解することで、ステーキングへの理解も深まりますよ。
比較する内容を以下の表にまとめました。
| レンディング | ステーキング | |
|---|---|---|
| 目的: | 資金を借りたい人に 暗号資産を貸す | ネットワークの安全性を 支える |
| 報酬の 仕組み: | 借り手が支払う 利息の一部 | ネットワーク貢献 への報酬 |
では、順番に解説していきます。
そもそもレンディングとは?

まずは「レンディングとは何か」についてお伝えします。
レンディングは「保有する暗号資産を他者に貸し出し、その利息を受け取る仕組み」です。
イメージとしては、銀行預金のように「自分の資産を預け、その資産を必要とする人に使ってもらう」仕組みに近いですね。
レンディングの流れを以下にまとめました。

上記のようにお金の貸し借りを行うと、借り手は対価として「利息」を支払います。
その「利息」の一部が、貸し手の報酬になる仕組みです。
このように「お金の貸し借り」を暗号資産でも可能にしたのがレンディングなんですね。
目的の違い

ステーキングとレンディングでは、暗号資産を使っている目的が異なります。
目的の違いは、以下のとおり。
目的の違い
- ステーキングは「ネットワークの安全性を支える」
- レンディングは「資金を借りたい人に暗号資産を貸す」
ステーキングは、イーサリアムのネットワークを安全に動かすための仕組みに参加することです。
たとえば、イーサリアムではステーキングされたETHをもとにバリデータが取引を検証し、ネットワークの安全性を支えています。
つまり、ステーキングは単にETHを預けているだけではなく、イーサリアムの運営を支える役割を持っているんですね。
一方でレンディングは、暗号資産を貸したい人と借りたい人をつなぐ仕組みです。
そのため、ネットワークの運営に参加するというより、暗号資産を必要としている人に資金を提供する役割があります。
報酬の仕組みの違い

また、両者は「報酬が発生する仕組み」にも違いがあります。
報酬の仕組みの違いは、次のとおりです。
報酬の仕組みの違い
- ステーキングは「ネットワーク貢献への報酬」
- レンディングは「借り手が支払う利息の一部」
ステーキングの報酬は、ネットワークの維持に貢献したことへの対価です。
たとえば、イーサリアムではバリデータが取引の検証やブロックの承認に参加することで、報酬を受け取ります。
ステーキング報酬のイメージは、以下のとおりです。
それに対して、レンディングの報酬は借り手が支払う利息です。
レンディングでは、貸し手が暗号資産を貸し出し、借り手はその資産を利用する対価として利息を支払います。
レンディング報酬のイメージは、こんな感じです。
このように、報酬の仕組みが異なることも特徴になっています。
イーサリアムのステーキングとハードフォークの関係
この章では、ステーキングとイーサリアムのハードフォークとの関係を深掘りしていきましょう。
イーサリアムの「ハードフォーク」とは、簡単にいうと「ブロックチェーンのアップデート」のことです。
ステーキングもイーサリアムの進化に伴って変化を続けてきました。
では、実際にどのような変化がもたらされたのか解説していきますね。

The Merge

2022年9月に完了したアップデート「The Merge(ザ・マージ)」により、イーサリアムは「PoW」から「PoS」へ移行しました。
このアップデートの目的は、より効率的で持続可能なネットワークを実現することです。
イーサリアムが登場した当初はPoSの運用実績がなかったことから、ビットコインと同じ「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」を採用していました。
しかしながら、PoWには以下のデメリットがあり、多くのアプリが動くイーサリアムには向かない部分もあったんです。
そのため、The MergeによりイーサリアムはPoSへ移行し、承認作業を「マイニング」から「ステーキング」で動く仕組みに変わったんですね。
こうして、イーサリアムはステーキングを中心にネットワークを維持する仕組みへと切り替わりました。
Shapella

続けて、2023年4月に完了した「Shapella(シャペラ)」では、預けたETHを引き出せるようになりました。
The Mergeでステーキングが可能になった当初は預けたETHの引き出しができなかったんです。
こういった状態にしたのには、次の理由があります。
上記の理由以外にも、「大量のETHが一気に動くリスクを避ける」というセキュリティ面への考慮もなされていました。
大量のETHが一気に引き出された場合、ネットワークが不安定になる可能性が懸念されていたんです。
このように「Shapella」で出金機能が追加され、ステーキングのサイクルが完成しました。
Pectra

2025年5月の「Pectra(ペクトラ)」は、完成したステーキングをさらに使いやすくしたアップデートです。
代表的なアップデートとしては、1つのバリデータが扱える上限が32ETHから最大2048ETHへ拡張されました。
今までは32ETHを超える場合、複数のバリデータで運用する必要があったんです。

簡単に言うと、32ETHを超えるたびにステーキング用の新しい口座を開設するようなイメージですかね。
このアップデートで管理がシンプルになり、ネットワークの効率化が実現しました。
その他にも以下のような機能が追加されています。
こんな感じでPectraは、ステーキングをより実用的なものへと進化させたんですね。
イーサリアムの「ハードフォーク」について、興味がある方は以下の記事もご覧になってください。
イーサリアムとハードフォークの関係とは?仕組みや目的を徹底解説!
イーサリアムのステーキングの4つの方法
では、実際にイーサリアムのステーキング方法を見ていきましょう。
イーサリアムには以下の4つの方法があります。

ここではそれぞれの方法のメリット・デメリットを中心に概要を解説していきますね。
ソロステーキング

ソロステーキングは32ETHを預けてネットワークの承認作業に直接参加する方法です。
つまり、資金準備から運用まですべて自分で行うのが特徴となります。
ソロステーキングのメリット・デメリットを以下にまとめました。
ソロステーキングは自分で管理できる反面、専門的な知識が必須になるのが特徴です。
SaaS

SaaS(Staking as a Service)は32ETHを預けて、バリデータの運用を外部サービスに委託する方法となります。
ソロステーキングと比較すると、運用の負担が減らせるのが特徴です。
SaaSのメリット・デメリットは次のとおり。
このように、ソロステーキングによる運用の手間は減らせるものの、委託先のサービスに依存してしまうのがSaaSです。
ステーキングプール

ステーキングプールは、みんなで保有しているETHを出し合って出資する方法です。
具体的にいうと、外部サービスが提供するプールにETHを預けて、バリデータの運用を委託する方法となります。
ステーキングプールのメリット・デメリットは以下のとおりです。
ステーキングプールは少額から始められる一方で、このような特有の欠点も存在します。
取引所のステーキング

取引所のステーキングは、その名のとおり国内外のステーキングサービスを利用する方法です。
取引所のサービスを利用するため、初心者でも始めやすい特徴があります。
取引所のステーキングのメリット・デメリットを以下にまとめました。
こんな感じで取引所が提供するサービスを利用して簡単にステーキングを始めることもできます。
ステーキングサービスの比較
ここまで、イーサリアムのステーキングの4つの方法を解説したところで、それぞれを簡単に比較してみました。
| ステーキング プール | 取引所の ステーキング | ソロ ステーキング | SaaS | |
|---|---|---|---|---|
| 必要なETH: | 少額から可能 | 少額から可能 | 32ETH | 32ETH |
| 手数料: | 10%程度 | 25%~30% 程度 | なし | 5%~25% 程度 |
| 運用の手間: | 中 | 低 | 高 | 中 |
| 初心者向け: | 〇 | ◎ | × | × |
ソロステーキングとSaaSは、「32ETH(約1100万円※2026年4月時点)が必要」という前提条件があります。
一方で、取引所やプールを利用したステーキングは、少額から始められるため、参加しやすい特徴があるんです。
運用も取引所やプールを提供する業者が代わりにやってくれるので手間も少ないことが多いですね。
初心者におすすめなステーキングは?
ここからは、初心者の方に向けて以下のステーキング方法について詳しくお伝えします。
結論を言うと、初心者の方には「取引所のステーキング」から始めるのがおすすめです。
その理由は次のとおり。
そこで、この章では「取引所のステーキング」と、次のステップアップとして最適な「ステーキングプール」についてそれぞれ解説していきますね。
取引所のステーキングの特徴
では、取引所のステーキングの特徴から始めていきましょう。
初心者でも参加ハードルが低い
取引所のステーキングは、初心者でも参加ハードルが低いためおすすめです。
取引所のステーキングは、対象銘柄を取引所口座に保有しているだけで、自動的に報酬対象になるサービスもあります。
たとえば、Coincheck公式FAQでは口座を保有することでステーキング報酬を受け取れる仕組みを案内しているんです。

他にも初心者の方にとって大きなメリットがあります。
このように、取引所のステーキングは初心者にとって始めやすい仕組みになっているんですね。
ペナルティのリスクを低減できる場合がある
また、取引所のステーキングではスラッシングなどの影響が抑えられる場合もあります。
仮にスラッシングによる損失が発生した場合、取引所側が補填すると明記されている場合があるんです。
実際にCoincheckのステーキングマニュアルには以下の記載があります。
お客様がユーザー口座において保有するETHのうち、当社がステーキングのプロセスの対象としたものについては、毀損が生じる可能性があります。ただし、当該毀損が発生した場合、当社は、お客様がユーザー口座において保有するETHの数量が減少することがないように、その毀損分について補填を行います。
出典:Coincheck 「(12)ETHのステーキングにおけるリスク」
ただし、これはETH自体の価格変動リスクまで消えるわけではないので、その点は注意しましょうね。
こんな感じでステーキング特有のリスクを減らせる可能性がある点も取引所のメリットです。
国内取引所なら日本語で使いやすい
利用するサイトが日本語に対応しているため、安心して利用できるのも取引所のステーキングの特徴です。
暗号資産にありがちな初心者への障壁となるケースを挙げると、以下が考えられます。
その点、国内取引所なら日本語で操作でき、購入からステーキングまで同じ口座内で完結しやすいです。
私も利用したいサイトが英語対応のみで苦労したことがありました。
このような理由から初心者でも心理的負担を少なく始められるんですね。
イーサリアムのステーキングできる国内取引所
参考として、ETHのステーキングに対応する国内取引所をまとめました。
| 国内取引所 | Coincheck | GMOコイン | BITPOINT |
|---|---|---|---|
| 利率(目安): | 最大1.9% | 2.0% | 2.1% |
| ロック期間: | なし | なし | なし |
| 手数料: | 30% | 最大28% | 25% |
| 申込: | 不要 | 不要 | 不要 |
| 報酬頻度: | 月1回 | 月1回 | 月1回 |
上の比較表の利率は各国内取引所のステーキング手数料を差し引いた後の利率です。
利率や手数料、その他条件は変更されることがあるため、事前に各取引所の公式ページで最新情報を確認することをおすすめします。
ステーキングプールの特徴
続いては、ステーキングプールについて深堀りしていきましょう。
通常のステーキングとの違い
おさらいですが、ステーキングプールは複数のユーザーがETHを持ち寄って、まとめてステーキングに参加する仕組みです。
そのため、32ETHを保有する必要がなく、少額のETHでも他の参加者と力を合わせてステーキングできる方法とされています。
たとえるなら、ソロステーキングは「自分ひとりでお店を開き」、ステーキングプールは「みんなで出資して共同運営するお店」のようなイメージですかね。

また、ステーキングプールの代表的なサービスとしては、次のようなものがあります。
- Lido
- Rocket Pool
- StakeWise
こうしたクラウドファンディングのようなサービスを実現したのがステーキングプールです。
流動性トークンとは?

ステーキングプールの一番の特徴は「流動性トークン」が発行されることです。
ステーキングしたETHは一時的にロック状態になるため、自由に使えなくなることがあります。
こうした理由から、サービスによってETHの代替となるトークンを付与する場合があるんです。
流動性トークンの身近な例を挙げると、「コインロッカーの鍵」がいいかもしれません。

上記のように、ロックされたETHの代わりにDeFiなどサービスで運用できるのが流動性トークンのメリットです。
ちなみに、LidoではETHを預けると、「stETH」と呼ばれる流動性トークンが配布されます。
このように、流動性トークンはステーキングの自由度を上げる役割があるんです。
流動性トークンを運用できる
発行された流動性トークンを運用することで、ステーキングで報酬を得ながら、さらに別のサービスを利用できます。
たとえば、以下がLidoで配布されるstETHを運用するケースの例です。
実際に「Lido公式のページ」にも上記の内容が記載されています。
流動性トークンによって「ただ増やすだけ」ではなく、報酬を二重に狙える仕組みがあるんですね。
ステーキングのシミュレーション
では実際に計算事例を交えて、ステーキングでどれくらい資産を増やせるのか、簡単にシミュレーションしてみましょう。
今回は、以下の内容でステーキング後1年間で増やせる金額を算出します。
このシミュレーションは、ステーキングによってどの程度資産が増えるかの目安を示したものです。
実際のETHの価格変動は考慮していないため、あくまで参考としてご覧ください。
年利3%でシミュレーション
ここでは、冒頭でお伝えしたとおり、ETHの年利が3%であることを想定して計算します。
計算結果は以下のとおり。
| 投資額 | 10万円 | 20万円 | 30万円 |
|---|---|---|---|
| 報酬金額 (年利3%): | 3,000円 | 6,000円 | 9,000円 |
| 1か月あたりの 報酬金額(目安): | 約250円 | 約500円 | 約750円 |
計算上、10万円を年利3%で運用すると年間3,000円、20万円なら年間6,000円、30万円なら年間9,000円です。
手数料込みで考えるとどうなるか?
次に国内取引所の手数料込みで考えた場合の計算をしてみましょう。
例として、「BITPOINT」の手数料25%を差し引いた金額を算出します。
結果は次のとおりです。
| 投資額 | 10万円 | 20万円 | 30万円 |
|---|---|---|---|
| 報酬金額 (年利3%): | 3,000円 | 6,000円 | 9,000円 |
| 25%差し引き後 報酬金額(目安): | 2,250円 | 4,500円 | 6,750円 |
| 1か月あたりの 報酬金額(目安): | 約188円 | 約375円 | 約563円 |
一見「これだけ?」と感じるかもしれませんが、銀行の普通預金(年0.3%)と比べれば10倍の差になります。
そのため、ステーキングは「短期間で大きく稼ぐ方法」ではなく、「ETHを長期保有しながら、追加の報酬を狙う方法」と考えておきましょう。
ステーキングのメリット
それでは、ステーキングのメリットについて整理していきますね。
ステーキングのメリットを4つにまとめました。
報酬を得ながらイーサリアムを支えられる
報酬を得ながらイーサリアムを支えられるのがステーキングならではのメリットです。
通常の投資では、価格が上がるかどうかに注目しがちですよね。
しかしステーキングでは、ETHを保有しながら、イーサリアムのネットワーク運営にも間接的に関われます。

単にETHを増やすだけでなく、イーサリアムの成長を応援できるのが魅力なんです。
そのため、イーサリアムを長期的に応援したい人にとって、ステーキングは相性のよい方法といえるでしょう。
初心者でも始めやすい
ステーキングは初心者でも参加しやすいのもメリットのひとつと言えます。
その理由は、専門的な知識や高度な技術がなくても始められるからです。
ソロステーキングやSaaSでは、32ETH保有が条件だったり、運用に関する知識が必要になります。
その一方で、ステーキングプールと取引所のステーキングは、少額のETHで始められ、運用に関する知識もほとんど必要ありません。

スマホひとつで始められるので初心者への敷居が下がりますよね。
こうした手軽に始められる仕組みであることもステーキングの利点です。
暗号資産ならではの負担を減らせる
さらにステーキングでは、初心者の方が抱えやすい暗号資産への不安を減らせる手段でもあります。
実際にみなさんも暗号資産について、このような考えを持ったことはありますよね。
- 短期売買を繰り返す
- チャートを常に確認する
- 売買タイミングに悩む
- 複雑な設定が必要になる
このように、暗号資産投資では価格の変動が大きく、売買タイミングを見極めるのが難しいと感じる方も多いでしょう。
一方、ステーキングは頻繁に売買する必要がないため、チャートを見続けたり、短期的な値動きに合わせて判断したりする負担を減らせます。
そのため、短期売買や値動きに惑わされやすい方でも始めやすいのがステーキングのメリットです。
長期保有と相性が良い

また、ステーキングは長期で暗号資産を保有する手段としてもおすすめです。
イーサリアムでは、2025年5月に完了した「Pectra」により、ETHの複利運用が可能になりました。
つまり、ステーキングで得られた報酬を再投資することで、資産をさらに増やせる可能性があるんです。
複利運用のイメージを解説すると、以下のとおり。
① 100万円を年利3%で1年間運用する
1,000,000 × 1.03 = 103万円
② 2年目は103万円を年利3%で運用する
1,030,000 × 1.03 = 106万9百円
③ 3年目は106万9百円を年利3%で1年間運用する
1,060,900 × 1.03 = 約109万3千円

上記のように、元本が増えることで多くの報酬を得られる仕組みになっています。
こんな感じで、ステーキングは長期保有する選択肢として有効なんですね。
ステーキングのデメリット
一方で、ステーキングにはデメリット・注意点もあります。
報酬を得られることと同様に、価格変動や出金制限、サービス利用時のリスクなども理解しておきましょう。
ここでは、イーサリアムをステーキングする前に知っておきたいデメリットについて紹介しますね。
価格変動リスク
ステーキングでも暗号資産の価格変動の影響を受けるため、注意が必要です。
そのため、利回り以上に価格の下落が発生すると、損失になる場合もあります。
実際に2025年11月~2026年3月までの価格推移を振り返ると、イーサリアムの価格は40%ほど下落しました。

このケースのように、価格が大幅に下落すると、初心者の方の中には保有している暗号資産を「狼狽売り」してしまう可能性があります。
ステーキングで長期投資を前提にすれば、このような短期的な値動きに惑わされずに済みますよ。
暗号資産市場は価格変動が比較的激しいため、利益以上の含み損を抱える可能性があることも理解しておきましょう。
すぐに引き出せない場合がある

ステーキング中の暗号資産は、サービスによってすぐに引き出せない場合があります。
実際にETHステーキングでは、こんな例があるんです。
たとえば、Coin Tradeのサービスの中には、ETHのロック期間を指定してステーキングするものも存在します。

ロック期間は、「サービス側の運用を安定させるため」に設けられており、通常のサービスと比較して利回りが高い場合もあるんです。
しかしながら、ロック期間中にETHの価格が下落した際に、引き出してもすぐには引き出せない事態にもなりかねません。
そのため、事前にサービスの条件を確認し、自身のニーズにあったものを利用するのが大切です。
サービス利用時のリスク
ステーキングをする際は、サービス利用時のリスクについても知っておきましょう。
たとえば、取引所のステーキングの場合は以下の点に注意が必要です。
直近で国内取引所が大きくハッキングされた例としては、DMM Bitcoinの不正流出事件があります。

2024年5月にDMM Bitcoinから約482億円相当のビットコインが不正流出しました。
顧客資産については全額保証の方針が示されましたが、この事例からも、取引所を利用する場合はサービス側のリスクがあることがわかりますね。
暗号資産を保有する際は、「複数の国内取引所で管理する」などの対策をしておきましょう。
運用上のリスク

ステーキングでは、運用上におけるリスクがあることにも注意しておきましょう。
ステーキングプールの例を挙げると、流動性トークンには以下のリスクを理解することが大切です。
ステーキングする際は、「資金がどれだけ増やせるか」だけでなく、「リスクがどれだけ増えるのか」も確認しておきましましょう。
このように、ステーキングプールは少額から参加しやすい便利な方法ですが、流動性トークンをDeFiなどで運用すると、ステーキング以外のリスクも加わります。
そのため、暗号資産を運用する際は、上記のような注意点を理解しておくとよいでしょう。
イーサリアムのステーキングに関するよくある質問
最後にイーサリアムのステーキングに関するよくある質問をまとめました。
ステーキングは元本保証されますか?
ステーキングには、元本保証があるわけではありません。
報酬を得られる可能性がある一方で、ETHの価格が下がれば日本円換算では損をする可能性もあります。
こうした理由から、ステーキングを行う際は、リスクを事前に確認したうえで長期保有を前提として運用するのがよいでしょう。
ステーキングでETHはどれくらい増えますか?
ステーキングでETHがどれだけ増えるかは一概には断言できません。
ステーキングの利率は「Beaconcha.in」などで確認できます。
ステーキングの報酬は固定ではなく条件によって変わりますので、事前に確認しておきましょう。
預けたETHはいつでも引き出せますか?
預けたETHを引き出せるタイミングは、利用するサービスによって異なります。
たとえば、「ロック期間」を設けているサービスでは、引き出したいタイミングで引き出せない事態になりかねません。
その対策として、出金条件や待機時間などを事前に理解したうえで、ステーキングを行うようにしましょう。
初心者でもステーキングはできますか?
はい、初心者の方には「取引所のステーキング」がおすすめです。
取引所のステーキングは、対象銘柄を取引所口座に保有しているだけで、自動的に報酬対象になるサービスもあります。
また、複雑な設定も必要なく、報酬の受け取りも取引所内で完結するのが魅力です。
そのため、まずは取引所のステーキングを始めて、興味があればステーキングプールにも挑戦してみるのが良いでしょう。
まとめ

イーサリアムのステーキングは「ETHを預けてイーサリアムのネットワークに参加することで、報酬を受け取れる仕組み」でした。
ステーキングには、以下のメリットがあり、初心者の方にもおすすめしやすい運用方法です。
一方で、こんなデメリットもありました。
イーサリアムのステーキングは、ネットワークの安全性を支える参加者がいてこそ成り立つ仕組みです。
取引所のステーキングなら初心者でもスマホ1つで始められます。
まずは少額からステーキングを体験し、イーサリアムの成長を一緒に見届けていきましょう。