この記事で解決できるお悩み
こんにちは、ショウジです。
このような悩みを解決できる記事を書きました!
イーサリアム(ETH)とリップル(XRP)はビットコインに次ぐ暗号資産として、注目を集めています。
実際にどちらを買えばいいのか迷っている初心者の方も多いことでしょう。
両者は目的や仕組みが異なるため、それぞれの特徴をよく知ることが大切です。
ということで、今回はイーサリアムとリップルの違いを徹底比較していきます。
記事の前半ではイーサリアムとリップルの「特徴」や「違い」を、記事後半で「メリット・デメリット」や「将来性」に答えていきますね。
この記事を読み終えることで、イーサリアムとリップルの「違い」だけでなく、「どちらが自分に合っているか」まで理解できますよ。

イーサリアムとリップル、どっちがいいの?

では実際に、イーサリアムとリップル、どちらを選べばいいのでしょうか?
結論から言うと「自分の目的に合っているかどうか」で判断するのがよいでしょう。
なぜなら2つの通貨は、それぞれ異なる特徴と目的を持っているからです。
以下に目的別で整理しました。
- 安定性と用途の広さで選ぶならイーサリアム
- 送金・決済分野に期待するならリップル
- 迷ったら、まずはイーサリアムから始める
ひとつずつ解説していきますね。
安定性と用途の広さで選ぶならイーサリアム
安定性と用途の広さで選ぶならイーサリアムをおすすめします。
イーサリアムはWeb3上の多くのサービスに利用されており、最も実用性の高い基盤として評価されているんです。
実際にイーサリアム上で動いているアプリケーションには、以下のものがあります。
- NFT
- DeFi(分散型金融)
- ステーキング
このようにイーサリアムは、さまざまなサービスに活用されている実績から、安定性のある暗号資産として知られているんです。
そのため、安定性と用途の広さで選ぶならイーサリアムをおすすめします。
送金・決済分野に期待するならリップル
一方で送金・決済分野に期待するならリップルをおすすめします。
その理由は、リップルが送金に特化した設計になっているからです。
リップルは以下の用途で利用されています。
- 国際送金
- 決済手段
- ブリッジ通貨
こんな感じでリップルは、送金関連の分野で活躍しているんですね。
リップルは送金・決済分野の中心的位置についており、今後の成長が見込まれています。
そのため、送金・決済分野に期待するならリップルがおすすめです。
迷ったら、まずはイーサリアムから始める

それでも判断に迷うときは、イーサリアムから始めるのがよいでしょう。
なぜかというと、イーサリアムは用途が広く、さまざまな暗号資産のサービスに触れやすいからです。
たとえば暗号資産を始めると、次のようなサービスに興味を持つようになります。
- 長期投資
- ステーキング
- DeFi
イーサリアムは、こうした分野で広く使われている代表的な暗号資産なんです。
イーサリアムに触れていると、ETH(イーサ)を送金する場面でリップルが活躍します。
以上のことから、まずはイーサリアムから始めて、必要に応じてリップルに触れてみるのがおすすめです。
イーサリアムとリップルの特徴
ここからはイーサリアムとリップルの特徴について解説していきます。
最初は2つの通貨の特徴を理解し、全体像をつかんでいきましょう。
イーサリアムの特徴

それでは、イーサリアムの概要から解説していきます。
イーサリアムは、2013年にカナダ出身の「ヴィタリック・ブテリン」が考案し、2015年に正式リリースされました。
2026年3月時点の時価総額は、約2060億ドルで日本円にするとおよそ33兆円です。
この金額は、ビットコインに次いで2位となっています。
イーサリアムの特徴を以下にまとめました。
分散型アプリケーションの基盤として機能する
イーサリアムではDAppsと呼ばれる分散型アプリケーションを利用できます。
それは、イーサリアムが「分散型アプリケーションのプラットフォーム」として機能しているからです。
「プラットフォーム」とは、Appleをイメージするとわかりやすいでしょう。

たとえば、AppleのApp Store上でアプリケーションが作成されるとします。
それから私たちがダウンロードすることで、アプリケーションを利用できるようになりますよね。
同じくイーサリアム上では、世界中の開発者がDAppsを作成し、誰でも自由に利用できる環境になっています。
つまり、土台のような役割を持つのがイーサリアムなんです。
スマートコントラクトを組み込める

イーサリアムでは「スマートコントラクト」と呼ばれるプログラムを組み込めます。
これにより、企業などの仲介者を介せずにユーザ同士で直接やり取りができるんです。
スマートコントラクトでよく挙げられる例としては、「自動販売機」の仕組みがあります。

図のように、「100円入れて、ボタンを押す」条件が満たされると「コーラが買える」取引が自動的に実行されますよね。
このような流れで「スマートコントラクト」により、見知らぬユーザ同士で取引できるのもイーサリアムの特徴です。
開発者や企業の参加が活発
イーサリアムには多くの開発者や企業が参画しています。
ビットコインに次いで2番目の時価総額を誇るイーサリアムは、安定性のある基盤として信頼されているんです。
投資や開発をするときは、やっぱり人気のある場所でやりたいですよね。
例として、イーサリアムを活用した技術を開発している企業連合(EEA)には、数々の企業が名を連ねています。
また、国内では2017年5月に「EEA JAPAN」を発足し、イーサリアムの国内利用を促進しているんです。
こうした有名企業の支援がイーサリアムの人気を後押ししているんですね。
リップルの特徴

続いて、リップルの特徴について解説していきます。
リップルはアメリカのRipple社によって2012年にリリースされた暗号資産です。
2026年3月時点の時価総額は、約820億ドルでおよそ13兆円。
暗号資産市場全体の5位と上位につけています。
リップルの特徴は次のとおりです。
送金・決済に特化している
まず知っておくべき特徴は、リップルが送金・決済に特化した暗号資産であることです。
Ripple社は金融資産において、取引を瞬時に実行できる「価値のインターネット(Internet of Value)」の実現を目指しています。
その実現手段のひとつとして「国際送金の効率化」を目的としたXRP Ledger(エックスアールピー・レジャー)が誕生しました。
混乱しないために、リップルで出てくる用語を一度整理してみましょう。

実際にリップルへ投資する際は、通貨である「XRP」を購入します。
このように、送金・決済の仕組みを変える暗号資産がリップルです。
高速かつ低コストを実現する仕組み
リップルは高速かつ低コストで利用できる仕組みを持っています。
理由は、銀行などの仲介者を必要としない送金ネットワークを採用しているからです。
通常の国際送金では「コルレス銀行」と呼ばれる複数の中継銀行を経由しなければなりません。

一方でリップルは、イーサリアムと同様に分散型システム上で動いているため、ユーザー同士で直接やり取りができるんです。
その結果、銀行などの仲介者が必要なくなり、「送金にかかる日数」や「余計な手数料」が不要になるんですね。
ブリッジ通貨として機能している

リップルは「ブリッジ通貨」と呼ばれる役割を担っています。
国際送金において直接両替できない通貨は、いったん米ドルなどに両替してから送金する必要がありました。
しかしリップルを利用すれば、通貨の「XRP(エックスアールピー)」が2つの通貨同士をつなぎ、無駄な両替が不要になるんです。
たとえば、海外取引所でしか取り扱いのない暗号資産を購入するときも、リップルが橋渡しすることでスムーズに行えます。
こんな感じで、リップルには異なる通貨同士をつなぐ役割もあります。
イーサリアムとリップルの違い
ここまでイーサリアムとリップルの特徴について解説しました。
なんとなく両者の全体像がイメージできたのではないでしょうか?
ここからは2つの通貨の違いについて深掘りしていきますね。
比較する内容を以下の表にまとめました。
| リップル | イーサリアム | |
|---|---|---|
| 目的: | 国際送金の 課題解決 | 誰でも使える コンピューターの創造 |
| ガス代 (手数料): | 約0.05円~0.1円 | 数円~数十円 で変動する |
| 取引速度: | 約3~5秒 | 約12~13秒 |
| コンセンサス アルゴリズム: | 独自のプロトコル | PoS |
| 供給設計: | 1000億枚で すでに発行済み | 発行上限が 存在しない |
では、順番に解説していきます。
目的の違い

まずは「目的の違い」についてお伝えします。
イーサリアムとリップルの誕生背景には、以下の違いがあるんです。
目的の違い
- リップルは「国際送金の課題解決」
- イーサリアムは「誰でも使えるコンピュータの創造」
リップル:国際送金の課題解決
リップルの目的は「従来の国際送金システムの課題を解決すること」です。
例として、国際送金の課題を以下に整理しました。
リップル開発者のひとり「クリス・ラーセン」は、マッキンゼーのインタビューでこう述べています。
Payments today are slow and expensive because there is no global rail for moving value.
ー 今日の決済は、お金や価値を国際的にスムーズに動かすための共通基盤が整っていない。だから遅いしコストもかかる。
こういった背景から、国際送金システムを根本から変えるシステムとしてリップルが登場しました。
イーサリアム:誰でも使えるコンピューターの創造
そしてイーサリアムは、「誰でも使えるコンピューター」をつくることを目的しています。
ゲーム好きで知られるブテリン氏は、運営側の都合でゲームのルールがされる点に疑問を抱いていました。
その後、彼はビットコインの思想に強い影響を受け「誰にも支配されない自由なコンピューター」の開発に乗り出したんです。
イーサリアム登場時、ブテリン氏はまだ19歳でした。
驚きですよね。
具体的にいうと、以下を実現するプラットフォームを開発しました。
- 企業などに管理されない
- 不正や改ざんができない
- すべての人が自由に使える
こういった流れで誕生した「分散型アプリケーションの基盤」がイーサリアムです。
ガス代(手数料)の違い

次にイーサリアムとリップルのガス代の違いについて解説します。
「ガス代」とは、暗号資産の取引にかかる手数料のことです。
ガス代は、各ブロックチェーン上の取引を検証・承認するうえで重要な役割を担っているんです。
ガス代(手数料)の違い
- リップルは「約0.05円~0.1円」
- イーサリアムは「数円~数十円前後で変動する」
リップル:約0.05円~0.1円
リップルは約0.05~0.1円とガス代が安くなっています。
なぜなら、リップルはもともとの基本手数料が小さいからです。
XRPLの公式サイトによると、基本手数料は「10 drops = 0.00001 XRP」と低額に設定されています。
0.00001 XRPを日本円にすると、わずか0.002円です。
また、XRPLの特徴も手数料の安さに貢献しています。
こうした理由から、リップルでは手数料を気にせず利用できるんです。
イーサリアム:数円~数十円前後で変動する
それに対してイーサリアムは、数円~数十円前後で変動する特徴があります。
その理由は、ネットワークの混み具合に応じて手数料の価格が変わるからです。
イーサリアムのガス代は以下の3つの要素で構成されています。
このうち「基本手数料」は、ネットワークの利用状況により価格が変化するんです。
例として、基本手数料が変動する流れを図にまとめました。

また、NFTの購入やDeFiのスワップは、使用するガス量が多いので価格が上がる要素になります。
このように、利用状況によって価格が変動するのがイーサリアムのガス代です。
イーサリアムのガス代については、以下の記事で詳しく解説しています。
イーサリアムのガス代の仕組みとは?高騰の理由や節約方法を解説!
処理速度の違い

ここでは、イーサリアムとリップルの処理速度を比較していきます。
処理速度の違いは以下のとおりです。
処理速度の違い
- リップルは「約3~5秒」
- イーサリアムは「約12~13秒」
リップル:3~5秒
リップルは処理速度が約3~5秒で、すぐに処理が完了します。
理由は、リップルが「送金処理に特化した設計」になっているからです。
リップルの開発者ラーセン氏とマケーレブ氏は「インターネットメールのように、瞬時にお金のやり取りが完了すること」を目指しました。

実際に銀行で送金するとき、ATMの処理で待たされるとイライラしますよね。
また、リップルは「マイニング」を必要としないため、取引の承認に時間がかからない点も高速化の理由です。
こうして送金処理に特化した結果、リップルは高速処理を実現しました。
イーサリアム:約12~13秒
その反面、イーサリアムは処理完了まで12〜13秒程度で、リップルと比較すると遅くなっています。
なぜなら、イーサリアムは「信頼性」を重視する設計になっているからです。
具体的に言うと、イーサリアムでは処理のやり取りを都度確認し合う方法を取っているんです。

上記のとおり「メッセージアプリ」でやり取りするイメージに近いですね。
この場合は取引の信頼性を確保できるものの、速度面で劣ってしまいます。
そのためイーサリアムは、処理速度がそこまで速くないんです。
コンセンサスアルゴリズムの違い

ここからは、両者のコンセンサスアルゴリズムについてお伝えします。
イーサリアムやリップルなどの分散型システムには「特定の管理者」が存在しません。
したがって、ブロックチェーン上の取引をユーザ同士で承認するためのルールが必要になります。
特定の管理者なしで、ユーザ同士で合意するための仕組みが「コンセンサスアルゴリズム」です。
コンセンサスアルゴリズムの違い
- リップルは「独自のプロトコル」
- イーサリアムは「PoS
(プルーフ・オブ・ステーク)」
リップルは独自のプロトコル
リップルでは独自のプロトコルを採用しています。
一般的に「XRP Ledger Consensus Protocol」と呼ばれます
この仕組みの特徴は、各参加者が信頼する「バリデータ」をもとにブロックを承認することです。
具体的にはUNL(Unique Node List)と呼ばれるリストに記載された「信頼できる検証者」によりブロックを検証・承認します。
実際にブロック承認までの流れをまとめました。

リップルのプロトコルでは、ブロックの承認にUNLのバリデータのうち80%以上が合意する必要があります。
このように「信頼できる検証者」がいることで、取引を高速で処理できるんですね。
イーサリアムはPoS
一方でイーサリアムは、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しています。
リップルとは異なり、通貨を預けている人の中から抽選でバリデータを選定するのが特徴です。
その流れを表現すると、以下のとおりになります。

上記のとおり、ブロックを承認したバリデータには、報酬としてETHが分配されるんです。
補足として、通貨を預ける人をまとめて「ステーカー」と呼びます。
こうしてイーサリアムのネットワークを動かす仕組みがPoSです。
イーサリアムのPoSに関して詳しく知りたい方は、以下の記事もどうぞ。
イーサリアムのPoSとは?仕組みやPoWとの違いを徹底解説!
供給設計の違い

最後に、供給設計の違いについて見ていきましょう。
暗号資産には円やドルなどの法定通貨と同様に「インフレ対策」が必要になります。
その対策も各暗号資産で異なるため、違いを知るために大切な要素になるんですね。
供給設計の違いは、以下のとおりです。
供給設計の違い
- リップルは「1000億枚ですべて発行済み」
- イーサリアムは「発行上限が存在しない」
リップル:1000億枚ですべて発行済み
リップルの発行枚数は1,000億枚と決まっており、リリース時点ですべて発行済みになっています。
これは「送金に特化した暗号資産」として送金処理の利便性を考えた結果なんです。
発行枚数があらかじめ決まっていることで、こんなメリットが生まれます。
また発行済みになっていることで、通貨の追加発行が発生しないため、一枚あたりの希少性が薄まることも起こりません。
こうした仕組みからリップルは、送金特化の暗号資産として最適な供給設計なんです。
イーサリアム:発行上限が存在しない
それに対してイーサリアムは、現時点で発行上限は存在しません。
その理由は「バーン」と呼ばれる手数料の一部を焼却する仕組みがあるからです。
「バーン」の仕組みは、以下の図を見ると理解しやすいですね。

ここではガス代の一部である「基本手数料」が焼失することで、市場に流通する通貨の量を調整しているんです。
また、焼却された量が新規発行量を上回り、全体の供給量が減少することもあります。
実はこの「バーン」と呼ばれる仕組みはリップルにもあるんです。
こういった仕組みで、必要以上に通貨が増えないようにしています。
イーサリアムのメリット・デメリット
ここからは、イーサリアムのメリット・デメリットについて解説していきます。
イーサリアムは「分散性」と「信頼性」を重視する基盤として、得意な点と不得意な点があるんです。
イーサリアムのメリット
それではイーサリアムのメリットから見ていきましょう。
お伝えする内容は、以下のとおりです。
ひとつずつ解説します。
高い分散性とセキュリティを誇る
イーサリアムは高い分散性とセキュリティがメリットのひとつです。
実際に分散性を表す指標として「バリデータの数」を比較してみました。

図のとおり、ネットワークに参加している人が多いほど、一人当たりが持つ力は分散されます。
つまり、特定の人物がネットワークの実権を握ることができず、安全性を確保できるわけです。
この分散性の高さが、イーサリアムの信頼性を守る基盤なんですね。
継続的にアップデートを行っている
イーサリアムは継続的なアップデートにより機能改善させることもメリットです。

過去の事例を挙げると、2024年の「Dencun(デンクン)」アップデートでは、以下の改善がなされました。
特にブロブの導入では、いままでイーサリアム上に保管していたデータをL2側で整理できるようになったんです。
結果としてL2側のガス代が低下し、ユーザーの利便性向上につながりました。
実際にDencunアップデート前後のガス代を比較すると、このようになります。
| Dencun による ガス代の変化 | Dencun前 | Dencun後 | 削減率 |
|---|---|---|---|
| Arbitrum: | 約 $0.5〜$6 | 約 $0.02〜$0.30 | 約80〜95%減 |
| Optimism: | 約 $0.7〜$7 | 約 $0.03〜$0.50 | 約80〜95%減 |
| Polygon: | 約 $0.3〜$3 | 約 $0.05〜$0.80 | 約50〜90%減 |
イーサリアムはスマホみたいにアップデートで日々進化しているんですね。
イーサリアムのアップデートに関連する記事は、以下もおすすめです。
イーサリアムとハードフォークの関係とは?仕組みや目的を徹底解説!
PoS移行により環境負荷が少ない

イーサリアムはPoS移行により環境負荷が少ないとして定評があります。
イーサリアムが登場した当初はPoSの運用実績がなかったことから、ビットコインと同じ「PoW(プルーフ・オブ・ワーク)」を採用していました。
しかしながら、PoWには以下のデメリットがあり、多くのアプリが動くイーサリアムには向かない部分もあったんです。
その後、2022年に行われたアップデート「The Merge」により、イーサリアムはPoSへ移行しました。
「The Merge」以降、イーサリアムでは以下の変化が起こったんです。
公式サイト上の記載では、ブロックの承認で消費する電力がPoW時代と比較して99.95%削減されるといわれています。
こうしてイーサリアムは「アプリケーションの基盤」として、持続可能なシステムに生まれ変わったんですね。
イーサリアムのデメリット
次に、イーサリアムのデメリットについても解説していきますね。
イーサリアムのデメリットは以下のとおりです。
スケーラビリティ問題を抱えている
イーサリアムはスケーラビリティ問題を抱えているのがデメリットとされています。
利用者の多いイーサリアムでは、混雑によるパフォーマンス低下への対策が求められているんです。
ここまでイーサリアムは、アップデートなどにより利便性の向上を行ってきました。
イーサリアムは「安定性」と「信頼性」を重視している基盤のため、システムを止めずにこれらの課題へ対策を行っているんです。
今後もイーサリアムは「安定した基盤」として、継続的にこの課題へ対処する必要があります。
ユーザー体験の分かりにくさ

ユーザー体験の分かりにくさも、イーサリアムのデメリットのひとつとなります。
なぜなら、L2やブリッジを利用する場面では、操作が複雑になりやすいからです。
たとえば、以下のような場面で初心者がつまずきやすい傾向があります。
ETHの送金自体はシンプルですが、複数のネットワークをまたぐ操作は、初心者にとってハードルが高いかもしれません。
こんな感じでイーサリアムには、複雑な操作が必要になる場合もあります。
他のチェーンとの競合

イーサリアムには競合するチェーンが多いため、他のチェーンの動向にも目を向ける必要があります。
リップル以外にも、ソラナやBNBといった他のチェーンが登場し、「イーサリアムキラー」と呼ばれ注目を集めているんです。
代表例として、ソラナとの違いを簡単に比較してみました。
| ソラナ | イーサリアム | |
|---|---|---|
| 処理速度: | 約0.4秒 | 約12秒~13秒 |
| 手数料: | 約0.00064ドル | 約0.01ドル~ |
| 時価総額 (2026年3月時点): | 約7.3兆円 | 約33兆円 |
このように、ソラナは取引スピードや手数料の面で優位に立っていますね。
イーサリアムも継続的なアップデートで日々進化していますが、こういった競合相手の動向にも注目しておきましょう。
とはいえ、暗号資産はそれぞれの特徴があるので「競合関係」ではなく、「共存関係」として見ていくのが大切です。
イーサリアムと他のチェーンの比較記事に興味がある方は、以下もおすすめです。
イーサリアムとビットコイン、どっちがいい?特徴や違いを徹底比較!
イーサリアムとソラナ、どっちがいい?違いや将来性を徹底比較!
イーサリアムクラシックとは?誕生の経緯やETHとの違いを解説!
リップルのメリット・デメリット
今度は、リップルのメリット・デメリットについても見ていきましょう。
リップルは送金特化、Ripple社が影響力を持つところでイーサリアムとは異なる利点と弱点があります。
リップルのメリット
では、リップルのメリットから解説していきますね。
リップルのメリットは次のとおりです。
高速処理がしやすい
リップルは高速処理できる特徴がメリットのひとつです。
リップルの速さの数値は、1秒間に処理できる取引量のTPSにも表れています。
TPS:Transactions Per Secondの略
| 1秒あたりの処理件数 | リップル | イーサリアム |
|---|---|---|
| TPS: | 1,500件/秒 | 15~30件/秒 |
またXRPLのブログ上では、「Payment Channels」を使うと、Visaに匹敵する処理速度まで拡張可能と言われているんです。
あくまで理論値ですが、およそ数万件/秒になるとされています。
こうした高速処理に特化した設計は送金・決済の場面で有利になるんですね。
手数料の低く、少額取引しやすい
リップルは手数料の低さゆえに少額の送金にも向いています。
暗号資産の手数料は「金額」よりも「ネットワークの仕様や混雑状況」による影響を受けやすいです。
そのため、少額を送る場面では「手数料がもったいない」と感じやすいことがあります。
その点、リップルは送金コストが低いため、以下のメリットが受けられるんです。
実際に銀行で送金した後で「別の口座に送金し忘れた」という経験をしたことありますよね。
こういった場合でも、リップルであれば手数料はほぼタダに近いので、安心して取引できます。
したがって、リップルの低コストな送金は送金時の迷いや不安を減らし、安心して使いやすいといったメリットにもつながるんです。
国際送金の効率化に貢献している
リップルは国際送金の効率化にも貢献しています。
特にSWIFT(スイフト)と呼ばれる国際送金システムと比較すると、仲介者を必要としないメリットがあるんです。
比較として、2つのシステムの流れをまとめました。


上記の図を比較すると、リップルを使用した送金がスムーズに行えるのがわかりますよね。
この仕組みのおかげで「手数料の低下」や「送金時間の短縮」ができるわけです。
| 手数料と 送金時間の比較 | リップル | 国際送金 (SWIFT) |
|---|---|---|
| 手数料: | 数円~数十円程度 (送金額の0.3%程度) | 数千円程度 (送金額の数%~ 十数%(平均6.6%)) |
| 送金時間: | 平均数秒~10秒以内 | 平均数日~1週間程度 |
送金する金額に応じて手数料や日数は変動しますが、イメージとしてはこんな感じですね。
こうしてユーザ同士で直接やり取りできるのがリップルのメリットなんです。
リップルのデメリット
ここからは、リップルのデメリットについてもお伝えしますね。
リップルのデメリットは以下のとおりです。
中央集権的な側面がある
リップルはRipple社の影響力が強いため、やや権力が集中していると言われます。
実際にRipple社はリップル全体のおよそ42%を保有しているんです。

こうした状況下では、次のメリットがあります。
一方で、こんなデメリットも存在しているんです。
この対策としてリップルは、Ripple社が保有するXRPを「ロックアップ」と呼ばれる方法で管理し、市場への悪影響を防いでいます。
とはいえ、リップルを所有する際はこういったリスクがあることも把握しておきましょう。
障害時にはシステムが止まる可能性がある
リップルは障害が発生すると、安全のためシステムが止まる可能性もあります。
これは万が一不正な取引などが発生した場合に、安全のためにシステムを止める設計になっているからです。
上記のとおりXRPL公式サイト上で、バリデータのうち約20%以上が接続不能な場合、ネットワークの合意が取れなく旨の記述がされています。

また直近の事例としては、2024年11月25日に複数のサーバーが同時期にクラッシュ・再起動し、約10分間新規の取引が処理できないことがありました。
踏切の安全確認で電車が急停止するように、安全性を優先していったん止まる仕組みになっているんですね。
このように、リップルには過去に一時的な処理停止の事例もありますが、あくまで注意点のひとつとして留めておくとよいでしょう。
訴訟や規制によるリスクがある

リップルは、Ripple社による影響を受けやすいゆえに、訴訟や規制によるリスクも存在します。
過去の事例では、2020年12月に証券法違反の疑いでSEC(米証券取引委員会)から訴訟が起きました。
以下が実際に掲載された記事の内容です。

この訴訟の論点は「XRPが有価証券にあたるかどうか」でした。
米SECはRipple社が保有しているXRPで不当に利益を得ているのではないかと指摘していたんです。
この問題は2025年に終結し、Ripple社は罰金として5,000万ドルを支払う結果となりました。
こういった訴訟が起こると、価格の下落や取引所の取り扱い停止など、投資家に不利益となる可能性もあります。
この事例を踏まえて、リップルには訴訟や規制リスクが存在することも覚えておきましょう。
イーサリアムの将来性
それでは、ここからイーサリアムとリップルの将来性を見ていきましょう。
まずはイーサリアムの将来性から解説していきますね。
インフラとしての信頼性の高さ
イーサリアムは、最初に登場したアプリケーションの基盤として、信頼度が高いです。
たとえば、DeFiの領域ではビットコイン抑え不動の1位となっています。
実際にDeFi Llamaのデータを見ると、イーサリアムのシェア率は約57%となっているのがわかりますよね。


DeFiにおける総預金額を示す「TVL」では、イーサリアムは約69億ドルで1兆円を超えているんです。
また、主要なDeFiサービスの大半はイーサリアムのネットワーク利用しています。
- Aave(アーベ)
- Uniswap(ユニスワップ)
- Compound(コンパウンド)
こうした実績は、イーサリアムが信頼できるインフラとして成長してきた結果なんです。
ETF承認による期待度

イーサリアムは、ETF承認によって将来への期待が高まると考えられます。
なぜなら、これまで直接保有しにくかった機関投資家でも、ETFを通じてイーサリアムへ投資しやすくなったからです。
ETF承認には、以下のメリットがあります。
例として、すでに承認を受けている代表的なイーサリアムETFをまとめました。
ロイター通信の情報では、BlackRockのiShares Ethereum Trust(ETHA)単体でも純資産は約62.2億ドル(およそ9,9兆円)に達しているとのこと。
これらの実績からも、イーサリアムが投資商品としての期待値が高いことがわかりますね。
レイヤー2(L2)との連携強化

レイヤー2(L2)との連携強化もイーサリアムの注目点のひとつになります。
おさらいになりますが、イーサリアムは「分散性」と「信頼性」に強みがある一方で、「処理速度」はそこまで早くありません。
そこで「処理速度」に特化した別のネットワークとして誕生したのがL2です。
具体的なL2の利用イメージを以下にまとめました。

このように、イーサリアムはL2と役割分担をすることで、さまざまな恩恵を受けられるんです。
イーサリアムとL2の動きには、今後も注目が集まることでしょう。
リップルの将来性
続いて、リップルの将来性をお伝えします。
リップルの将来性は次のとおりです。
国際送金ネットワークの拡大

リップルは今後も国際送金ネットワークを拡大すると期待されています。
特にアジア周辺諸国ではリップルの普及が進んでいるんです。
一例としてRipple社はSBIグループと共同し、2013年に「SBI Ripple Asia」を設立。
以降はカンボジアやベトナム、タイなどへ海外送金サービスを展開しています。

多くの新興国でリップルの国際送金サービスが広まれば、リップルの需要も上がっていきますね。
このような事例から、リップルの送金システムは今後も世界中に拡大していくことでしょう。
金融機関や企業との連携が進んでいる

リップルは金融機関や企業との連携を継続的に進めています。
実際にRipple社が提供している送金ネットワーク「Ripple Payments」では55か国以上、6大陸にわたる数百社の金融機関や企業にサービスを提供しているんです。
これは世界の外国為替市場の90%以上を占めるとされています。
実際に参加実績のある企業を以下にまとめました。
このような金融機関や企業との実績が、リップルの人気を裏付けるものとなっています。
新しい金融サービスの開発

送金以外の金融サービスを展開していることも、リップルの将来性を支える要素です。
サービスの例を、以下にまとめました。
Ripple社のページでは、RLUSD(米ドルステーブルコイン)が発行から1年足らずで10億ドルに到達したと記載されています。
このようなサービスを展開することで、リップルは送金だけでなく金融インフラ全体へ広がっているんですね。
イーサリアムとリップルに投資する際の注意点
イーサリアムとリップルへの投資には、いくつかの重要な注意点があります。
これらのリスクを理解した上で、慎重に投資判断を行うことが大切です。
以下に注意点をまとめました。
価格変動が激しい
イーサリアムとリップルは、価格変動が大きい傾向があることに注意しましょう。
なぜかというと、暗号資産市場は株式市場よりも規模が小さいため、少額の資金でも価格が大きく動きやすくなるからです。
2つの市場の規模感を「プール」に例えると、こんな感じになります。

比較的規模が小さい暗号資産市場では、同じ金額の資金が流入・流出した場合でも、価格への影響が大きくなりやすいといえますね。
また直近の価格推移においては、2025年11月の暗号資産市場全体の暴落によりイーサリアムの価格も40%ほど下落しました。

暗号資産は大きな価格上昇が見込める反面、このような下落を見せることもあります。
イーサリアムやリップルに投資をする際は、こうした暗号資産の価格変動があることを理解しておきましょう。
詐欺やハッキングの危険性がある
また暗号資産では、詐欺やハッキングの危険性があることにも注意が必要です。
暗号資産の詐欺事例には以下のものが挙げられます。
私も初心者のころは「有名な通貨だから安全」、「大きな利益が出ると言われたから大丈夫」と考えていました。
これらのリスクから身を守るためには、以下の対策を意識することが大切です。
このように詐欺やハッキングが多いことを念頭に置いて、大切な資産を盗まれないように対策しましょう。
特徴の違いを理解せずに投資しない
繰り返しになりますが、イーサリアムとリップルに投資するときは、それぞれの特徴の違いを理解したうえで選ぶことが大切です。
よく初心者の方が投資で失敗する例としては「投資する対象がどんなものか」を理解せずに購入してしまうこと。
具体的には以下のようなケースですね。
上記の考え方で判断してしまうと、周囲の情報に惑わされ、不適切なタイミングで投資対象を購入・売却してしまう可能性があります。
たとえば、今回の内容のように……
- 安定性と用途の広さを重視するならイーサリアム
- 送金・決済分野の成長に期待するならリップル
こんな感じで投資目的を判断基準にすれば、納得感を持って保有しやすくなるでしょう。
そのため、小手先の情報だけではなく、特徴や目的にも目を向けるのが大切ですね。
イーサリアムとリップルに関するよくある質問
最後にイーサリアムとリップルに関するよくある質問をまとめました。
よくある質問
- イーサリアムとリップル、初心者はどっちから始めるべきですか?
- リップルのほうが手数料が安いのはなぜですか?
- イーサリアムとリップルは両方買うのもありですか?
- 長期保有するならどちらが向いていますか?
イーサリアムとリップル、初心者はどっちから始めるべきですか?
初心者の方は、イーサリアムから始めることをおすすめします。
イーサリアムのほうが利用用途が広く、初心者の方にとって扱いやすいからです。
またイーサリアムに触れていると、ETHの送金などでリップルを利用する機会が訪れます。
以上の理由から、最初はイーサリアムから購入し、必要に応じてリップルを利用するのがよいでしょう。
リップルのほうが手数料が安いのはなぜですか?
リップルには送金・決済に特化した仕組みがあるからです。
Ripple社が開発したXRPLには「処理速度が速い」、「マイニングを必要としない」といった特徴があります。
またリップルの基本手数料は、「10 drops = 0.00001 XRP」と低水準です。
そのおかげでリップルは、手数料が安く済むようになっています。
イーサリアムとリップルは両方買うのもありですか?
はい、両方に分散投資する手法もおすすめです。
2つの通貨に分散投資することで、双方の利点を両取りできます。
そのため、両者の特徴を理解したうえで、少額から分散投資するのもよいでしょう。
長期保有するならどちらが向いていますか?
長期保有にはイーサリアムがおすすめです。
イーサリアムはビットコインに次いで2位の時価総額で、暗号資産の中では比較的値動きが安定しています。
初心者の方にとって注意が必要なのは、短期的な値動きに惑わされ「狼狽売り」してしまうこと。
したがって、短期的な値動き幅が少ないイーサリアムのほうが初心者にはおすすめです。
まとめ
今回はイーサリアムとリップルの違いをテーマにお届けしました。
まずは2つの通貨の特徴を振り返りましょう。
2つの通貨の特徴
- イーサリアムは「分散型アプリケーションの基盤」
- リップルは「送金・決済に特化した暗号資産」
おさらいになりますが、イーサリアムとリップルは特徴や目的が異なるため、以下の観点で選ぶのがポイントです。
暗号資産は価格動向や将来性などで「競合関係」として見られがちですが、実際はお互いが独自の役割を持つため、「共存関係」と言えます。
このように暗号資産に投資する際は、それぞれの役割を理解したうえで自分の利用用途に合ったものを選びましょう。